ボルトの供回り防止ワッシャー:ボルト頭を完全に固定します。
表面
裏面
「外形が六角」と「裏面が円錐状」が重要なポイントです。床に接触する摩擦有効直径が大きくなるだけでなく、床面との摩擦係数が平ワッシャーより遥かに大きくなるので、ワッシャー全体が完全な非回転となります。」
振動で絶対に緩まないナットとか、完全な緩み防止ナットとか、ナットが緩まないワッシャーとか強調して言いますが、ナットが緩まなくても振動でボルト頭が回ってしまえばナンセンスです。実際に振動試験をやってみると、ナットに幾ら頑丈な緩み止めを施して、ナットが回らなくても、ボルト頭が回ってボルトが緩みます。これは事実で実際に振動を受けると必ず発生します。
緩み止めナットや緩み止めワッシャーの各メーカーさんは、この事実を知りながら隠します。振動でナットが緩まないのと、ボルトが緩まないのとは別問題です。ボルト頭に緩み止め対策をしてこそ、本当にボルト全体が緩まなくなります。
ボルトの共回りは非回転つれゼロワッシャー
共回り止めに高価な治具はもう要らない。
優秀な緩み止めワッシャーですが、締結時にボルト頭が連れ回ってはどうしようもない。非回転つれゼロワッシャーを(ボルト頭に)使えば100%安心。
優秀な緩み止めナットですが、振動を受けてボルト頭が連れ回ってはどうしようもない。非回転つれゼロワッシャーを(ボルト頭に)使えば100%安心。
優秀な「緩み止めツインナット」ですが、振動を受けてボルト頭が連れ回ってはどうしようもない。非回転つれゼロワッシャーを(ボルト頭に)使えば100%安心。
共回りしないから、全てを解決するのが「連れ回りゼロワッシャー」
ナット(又はボルト頭)座面
トルクT1=F1xR
ワッシャーの床面に対する座面
トルクT2=F2xR
F1=F2だから、T2 > T1(ワシャは非回転)
A(40%)
ネジ部の摩擦に拠る等価トルク
B(50%)
座部の摩擦に拠る等価トルク
C(75%以上)
摩擦に拠ってワッシャーが床にしがみ付く
等価トルク:
C=Bx(ワッシャー摩擦有効径÷ボルト頭の摩擦有効径)
=Bx1.5以上となるように設計されている(~75)
C÷A=1.88以上(ほぼ2倍)
即ちワッシャーがナットの回転に合わせて連れ回るまいと「床にしがみ付くトルク」は、ナットを締め付ける際にナットがボルトを回そうとするトルクの約2倍弱のトルクになる。拠って、ワッシャーは決して回転しない原理となる。
型番とボルト径 | ボルト頭の平行幅 | 内径 | ワシャ厚み | 最大寸法 | 非回転率※ |
---|---|---|---|---|---|
AF | d | t | K | ||
TZ-M14 | 22 | 14.5 | 4 | 30 | 1.57 |
TZ-M16 | 24 | 16.5 | 5 | 33 | 1.62 |
TZ-M18 | 27 | 19 | 5 | 37 | 1.59 |
TZ-M20 | 30 | 21 | 6 | 40 | 1.58 |
TZ-M22 | 32 | 22.5 | 6 | 44 | 1.59 |
TZ-M24 | 36 | 25 | 6 | 53 | 1.55 |
TZ-M27 | 41 | 28 | 6 | 58 | 1.55 |
TZ-M30 | 46 | 31 | 6 | 62 | 1.57 |
TZ-M33 | 50 | 34 | 6 | 67 | 1.57 |
TZ-M36 | 55 | 37 | 8 | 77 | 1.52 |
TZ-M39 | 60 | 40.5 | 8 | 81 | 1.57 |
TZ-M42 | 65 | 43.5 | 8 | 89 | 1.57 |
TZ-M45 | 70 | 46.5 | 8 | 98 | 1.58 |
TZ-M48 | 75 | 49.5 | 8 | 104 | 1.57 |
TZ-M52 | 80 | 54 | 10 | 110 | 1.55 |
TZ-M56 | 85 | 58 | 10 | 115 | 1.56 |
TZ-M60 | 90 | 62 | 12 | 1.55 | |
TZ-M64 | 95 | 66 | 12 | 1.55 | |
TZ-M68 | 100 | 70 | 12 | 1.54 | |
TZ-M72 | 105 | 74 | 12 | 1.54 |
・材質:S45Cで、ボルトは並目・細目に関係無く共通です。
※非回転率は、ワシャの回転し難さを表し、通常のワシャはこの値が1.0となります。