グラフ内に示す通り、ボルト・ナットの組合せで実施。振動試験は過酷な条件に設定:ネジ・床の全面にモリブデン入り潤滑油を塗布して摩擦係数μを安定化し、M16を限界ギリギリの低トルク25Nmで締付け、ナットが振動で緩み勝手になる方向(写真)で実施した。それぞれ「新品20数ケ」で行った平均値。
ツインナットでは、上部ナットは下部ナットの70%のトルクで締め付けた。また緩んでも外れ難い傾向があるので、軸力が50%以下に低下した時点を緩みと判定した。
振動の強さは、緩み対策を取らない「普通ナット」であれば、3秒以内に緩み始める苛酷な振動エネルギーです。
※本サイト内の全製品は国際特許品です。
かしめてあるのでボール(鋼球)は落下しない。
締め付けた時に床面の間に隙間はゼロ。
締め緩めを頻繁に行う場合には、床面を過度に傷付けない為に、ボルロックワッシャーを選んでください。押し跡以外に床面に擦り傷を全く付けません。このワッシャーは自身に非回転機構を有しており、床面を決して傷つけません。
この場合はボルロックナットは使わず、普通の市販ナットを使用します(以下の右写真の通り)。
このボルロックワッシャーはボルト頭側に使う事も出来ます。
一種ナット並目ねじ・SCM435焼入れ
亜鉛メッキ仕上
ねじ径と品番 | ねじピッチ | ナット高さ | AF | ボール径 |
---|---|---|---|---|
BLN-M14 | 2 | 11 | 22 | 2.4 |
BLN-M16 | 2 | 13 | 24 | 2.4 |
BLN-M18 | 2.5 | 15 | 27 | 2.4 |
BLN-M20 | 2.5 | 16 | 30 | 3.2 |
BLN-M22 | 2.5 | 18 | 32 | 3.2 |
BLN-M24 | 3 | 19 | 36 | 4 |
BLN-M27 | 3 | 22 | 41 | 4 |
BLN-M30 | 3.5 | 24 | 46 | 4 |
BLN-M33 | 3.5 | 26 | 50 | 4 |
BLN-M36 | 4 | 29 | 55 | 4 |
BLN-M39 | 4 | 31 | 60 | 4 |
BLN-M42 | 4.5 | 32 | 65 | 4 |
BLN-M45 | 4.5 | 36 | 70 | 5 |
BLN-M48 | 5 | 38 | 75 | 5 |
BLN-M52 | 5 | 42 | 80 | 6 |
BLN-M56 | 5.5 | 45 | 85 | 6 |
BLN-M60 | 5.5 | 48 | 90 | 6 |
BLN-M64 | 6 | 51 | 95 | 6 |
BLN-M68 | 6 | 54 | 100 | 8 |
BLN-M72 | 6 | 58 | 105 | 8 |
BLN-M76 | 6 | 61 | 110 | 8 |
BLN-M80 | 6 | 64 | 115 | 8 |
BLN-M85 | 6 | 68 | 120 | 8 |
BLN-M90 | 6 | 72 | 130 | 8 |
BLN-M95 | 6 | 76 | 135 | 8 |
BLN-M100 | 6 | 80 | 145 | 10 |
SCM435焼入れ
亜鉛メッキ仕上
ねじ径と品番 | AF | 厚さ | ボール径 |
---|---|---|---|
BLW-M14 | 30 | 6 | 2.4 |
BLW-M16 | 32 | 7 | 2.4 |
BLW-M18 | 36 | 8 | 2.4 |
BLW-M20 | 41 | 9 | 3.2 |
BLW-M22 | 41 | 9 | 3.2 |
BLW-M24 | 46 | 9 | 4 |
BLW-M27 | 55 | 10 | 4 |
BLW-M30 | 60 | 11 | 4 |
BLW-M33 | 65 | 11 | 4 |
BLW-M36 | 75 | 12 | 4 |
BLW-M39 | 80 | 14 | 4 |
BLW-M42 | 85 | 14 | 4 |
BLW-M45 | 90 | 15 | 5 |
BLW-M48 | 100 | 16 | 5 |
BLW-M52 | 105 | 17 | 6 |
BLW-M56 | 110 | 17 | 6 |
BLW-M60 | 115 | 17 | 6 |
BLW-M64 | 120 | 19 | 6 |
BLW-M68 | 130 | 21 | 8 |
BLW-M72 | 135 | 21 | 8 |
BLW-M76 | 140 | 21 | 8 |
BLW-M80 | 150 | 23 | 8 |
BLW-M85 | 160 | 23 | 8 |
BLW-M90 | 170 | 25 | 8 |
BLW-M95 | 180 | 25 | 8 |
BLW-M100 | 190 | 25 | 10 |
★細目ねじも製作出来ます。
★ステンレス鋼も製作出来ます。
比較項目 |
プララド ボルロックナット |
市販 偏心ツインナット |
市販 板バネ付きナット |
市販 二枚組ワッシャー |
|
---|---|---|---|---|---|
1 | 増し締めは 可能か? |
◎可能 | ★★非常に困難 | ◎可能 | ◎可能 |
2 |
締付け時間と 取外し時間は 早いか? |
◎大変手早い (普通のナットと同じ) |
★遅い! 2ケだから締めも緩めも 2倍の時間が掛かる。 |
★極端に遅い! 手で着座は無理で (スパナ無しにはやれない)、 緩めた後でもボルトから、 容易に取り外せない。 |
◎大変手早い (普通のナットと同じ) |
3 |
締付けトルクの 管理は簡単か? |
◎問題無し (普通のナットと同じ) |
★★大変不便 上下のナットで 締付けトルクを 変えないといけない。 |
◎問題無し (普通のナットと同じ) |
◎問題無し (普通のナットと同じ) |
4 |
ナット締結後の 全高さは? 同じボルト(M36)で 突き出しを比較。 |
3山 | ★長めのボルトが要る マイナス4山 | 3山 | 2山 |
5 | 利便性はどうか? | ◎便利 普通のナットと何ら変わらず、 ワンタッチ作業 |
不便 片方を失くすと 使えなくなる。 |
不便 スパナ無しに着座が 出来ず、手作業は無理。 |
(評価せず) |
6 | 座面を傷めないか? | ◎擦り傷が付くが、 同機能のボルロック ワシャに替える事で 無傷に出来る。 |
★擦り傷がつく 対策無し |
★擦り傷がつく 対策無し |
★大きく傷が付く |
7 |
ナットが振動で緩まなくても、 ボルト頭が回ったら 一体どうする? |
◎「つれゼロ・ワッシャー」で ボルト頭は非回転となる。 |
★ボルト頭が回る。 メーカーに対策が無く ユーザー頼み |
★ボルト頭が回る。 メーカーに対策が無く ユーザー頼み |
★ボルト頭が回る。 メーカーに対策が無く ユーザー頼み |
8 | 締付け時に ボルト頭が 連れ回りを 起こさないか? |
◎「つれゼロ・ワッシャー」で 供回りはゼロ |
★連れ回わる。 メーカーに対策が無く ユーザー頼み |
★連れ回わる。 メーカーに対策が無く ユーザー頼み |
★連れ回わる。 メーカーに対策が無く ユーザー頼み |
9 | ボルト頭側に 使えるか? |
◎同原理・同性能の 「ボルロックワッシャー」がある。 |
★使えない | ★使えない | ◎使える |
ご存じでしょうか!? (誰も言わないですが…)
緩み防止には「ボルト頭側の対策」も不可欠です。
トップページの振動試験はこれを付けて実施しました。
※但し二枚組ワッシャーはメーカー指示に従い、ボルト側にも二枚組ワッシャーを使用しました。
この「つれゼロ・ワッシャー」は、他社の回り止め製品と「併用しても」機能は低下しません。他社製品をお使いのお客様や販売店への販売も出来ます。
特許製品ですが、他社様やボルト・座金メーカー様へ技術の[ライセンス供与]も出来ます。
㈱日本プララドの研究室までご相談ください。
型番とボルト径 | ボルト頭の平行幅 | 内径 | ワシャ厚み | 最大寸法 | 非回転率※ |
---|---|---|---|---|---|
AF | d | t | K | ||
TZ-M14 | 22 | 14.5 | 4 | 30 | 1.57 |
TZ-M16 | 24 | 16.5 | 5 | 33 | 1.62 |
TZ-M18 | 27 | 19 | 5 | 37 | 1.59 |
TZ-M20 | 30 | 21 | 6 | 40 | 1.58 |
TZ-M22 | 32 | 22.5 | 6 | 44 | 1.59 |
TZ-M24 | 36 | 25 | 6 | 53 | 1.55 |
TZ-M27 | 41 | 28 | 6 | 58 | 1.55 |
TZ-M30 | 46 | 31 | 6 | 62 | 1.57 |
TZ-M33 | 50 | 34 | 6 | 67 | 1.57 |
TZ-M36 | 55 | 37 | 8 | 77 | 1.52 |
TZ-M39 | 60 | 40.5 | 8 | 81 | 1.57 |
TZ-M42 | 65 | 43.5 | 8 | 89 | 1.57 |
TZ-M45 | 70 | 46.5 | 8 | 98 | 1.58 |
TZ-M48 | 75 | 49.5 | 8 | 104 | 1.57 |
TZ-M52 | 80 | 54 | 10 | 110 | 1.55 |
TZ-M56 | 85 | 58 | 10 | 115 | 1.56 |
TZ-M60 | 90 | 62 | 12 | 1.55 | |
TZ-M64 | 95 | 66 | 12 | 1.55 | |
TZ-M68 | 100 | 70 | 12 | 1.54 | |
TZ-M72 | 105 | 74 | 12 | 1.54 |
・材質:S45Cで、ボルトは並目・細目に関係無く共通です。
※非回転率は、ワッシャーの回転し難さを表し、通常のワッシャーはこの値が1.0となります。
彼女が勝つのは、(勘違いしがちですが)表面積の差でなく、「握り部の外径」の違い(=トルク)に拠ります。
「トルク→軸力」について、以下の関係式があります。
T=KxWxd ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・①
T : ナットの締付けトルク(=ナットを回す回転力)
d : ボルト径
W: ボルトの締付け軸力、即ちナットが床面を「押し付ける力」。
K :「ナット下面と床面(座面)がこすれ合う摩擦係数」及び「ナットめねじ部とボルトのおねじ部がこすれ合う摩擦係数」から算出される物理定数で、トルク係数と言います。
次に、ナットでボルトを締め付けた場合、締め付けたトルク(エネルギー)の内で:
「約40%」がナットめねじとボルトおねじ間の「摩擦に消費される」という物理知識があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・②
ナットをトルクTで締め付けた時に、ボルト頭を「連れ回り」させようとするトルクT1は、②から:
T1=Tx40% ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・③
対してつれゼロ・ワッシャーが「連れ回り」に抵抗するトルクT2は①から:
T2=Wxμx(D÷2)=【T÷(Kxd)】xμx(D÷2) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・④
μは摩擦係数でどの面も同じと仮定しています。Dはつれゼロ・ワッシャーの最大外径
④と③の比(T2÷T1)が1.0以上ならば、つれゼロ・ワッシャー(即ちボルト頭)は連れ回りしない。
即ち:【T÷(Kxd)】xμx(D÷2)/Tx40% > 1.0
摩擦係数μ=0.1の時K=0.14と判っているから:0.89x(D/d)> 1.0
よって、
即ち、つれゼロ・ワッシャーの最大外径はボルト径の1.13倍以上なら「連れ回り」しない。
摩擦係数μ=0.01(二硫化モリブデン塗布)の時、K=0.031と判っているから:
以上はワッシャーの外形が滑らかな円形状としての計算です。実際には工夫して外形を六角形状にし
(弊社特許)、最大径(六角の角々寸法)をボルト径の2倍程度に抑えております。